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「銚子」という地名は、利根川が太平洋に出合う河口部分が酒器の「銚子」に似ているという銚子口からの由来だそうです。 酒に関する地名や地形に関する地名は多く見受けますがこんなスケール大きな地名は「銚子」をおいて他にあるでしょうか。そんな銚子で江戸時代末期弘化元年(西暦1844年)創業で160年もの間地元の皆様に愛されてきた生粋の銚子の地酒「銚子の誉」をご紹介させていただきます。

 

 明治前期にまでさかのぼれば千葉県内で最大の、関東においても有数の都市人口を有した中心市街地、飯沼地区の一角にたたずむ当蔵には、関東大震災や太平洋戦争時の大空襲などの危機に耐えてきた明治蔵、大正蔵とよぶ2つの大谷石造りの石蔵と米蔵、北蔵とよぶ2つの土蔵があります。石蔵は仕込み蔵、貯蔵蔵として、土蔵はどちらも倉庫としていずれも現役で活躍しています。市街地の真ん中にありながら大谷石造りの石蔵の中は静寂に包まれ温度、湿度といった醸造環境にたいへんすぐれています。

 

 さて、日本酒造りは、世界に例を見ない「並行複醗酵」という複雑な工程をたどります。すなわち、米のデンプンを麹が糖化し、その糖を酵母がアルコールに変えていくのです。このように日本酒造りには、麹菌、酵母菌といった微生物の働きを借りることとなります。当蔵においては最新のバイオテクノロジーや分析技術、醸造機器を駆使してこれら微生物の研究、研鑚に励むとともに原料米に千葉県産を使用し南部杜氏の卓越した醸造技術のもと、麹・酒母・仕込みに惜しみない手間をかけ、品質にこだわり、ていねいな酒造りをしております。

 

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